自動車ローンの支払いは、家計の負担になりがちです。 しかし、自動車ローンの支払いが苦しいからといって、滞納してしまうと、信用情報が悪化したり、車を差し押さえられたりしてしまう可能性もあります。 自動車は生活必需品であり、通勤やお子様の送り迎えにどうしても必要で手放せないという方もいらっしゃるでしょう。 では、自動車の保有をこのまま続けていくために、自動車ローンの支払いの負担を軽くすることはできるのでしょうか? そこで、この記事では、自動車ローンの支払いに困った時のために
を中心に紹介します。
まずは、車を自動車ローンで購入した場合にかかるコストを見ていきます。
【自動車ローンの月々の支払い額】
車を購入する際に、販売店がすすめる自動車ローンを利用した場合の月々の支払い額はいくらくらいでしょうか? 分かりやすくご説明するために、支払総額が100万円の場合と200万円の場合のおおよその月々の支払い額をみていきます。
100万円 | 200万円 | |
---|---|---|
36回払い | 28,000円 | 60,000円 |
48回払い | 22,000円 | 47,000円 |
60回払い | 18,000円 | 39,000円 |
※金利(実質年率)8.80%、通常割賦プラン
コンパクトカーを200万円で購入したとすれば、60回払いに設定しても月々39,000円で、軽自動車を100万円で購入したとしても60回払いで月々18,000円ほど必要になります。
【自動車の年間維持費】
自動車を購入すると、負担になるのは月々の自動車ローンの支払い額だけではありません。 自動車を所有しているだけで必要になる
自動車を使えば使うほど必要になる
これらの総額は、軽自動車でおよそ年間330,000円、コンパクトカーでおよそ年間400,000円かかるといわれています。 つまり、自動車ローンを60回払いで払いつつ、自動車を保有していくためには、軽自動車でおよそ月々43,000円、コンパクトカーでおよそ月々72,000円と経済的負担が大きくなりがちです。
では、こんな場合はどうしたらいいのでしょうか?
これらの対処法として、カードローンの利用がおすすめです。 なぜなら、カードローンは自由度が高く、自分に合わせた使い方ができるからです。 カードローンとは、金融機関が発行するカードを使ってあらかじめ設定された枠内ならコンビニやATMで何度でもお金を借りることができるサービスです。 カードローンを利用すると、
というメリットがあります。
つまり、カードローンを利用することで、今月だけ自動車ローン返済がピンチなら、一時的に少額を借りて、自動車ローンの返済にあてることができます。 また、毎月の自動車ローン返済がピンチなら、自動車ローン全額を借り換えることで、自分が無理なく支払える金額に月々の支払いを抑えることができるのです。
カードローンといってもたくさんの種類があり、どんなカードローンを選べばよいか迷ってしまいます。 カードローンには大きく分けて3つのタイプがあります。
では、これらのカードローンでいくら借りることができるのでしょうか? カードローンは借入限度額が決められていて、年収によって変わります。 貸金業法により、総量規制が定められているため、年収の1/3までしか借りることができません。 この総量規制の対象になるのは、消費者金融や信販会社が提供するカードローンです。 一方、銀行が提供するカードローンは総量規制の対象にはなりません。 ですので、自動車ローンの借り換えなど大きな金額を借りることを目的とする場合は、銀行カードローンが適しています。
また、他のカードローンに比べて金利も低く、銀行ブランドによる信頼感から初めてでも安心して利用できます。 ただし、審査が厳しく時間がかかる場合があるので、余裕をもって早めに手続きを行いましょう。 年収が高い場合は、総量規制の対象である消費者金融系カードローンや信販会社系カードローンでも大きな金額を借りることができます。
特に、消費者金融系カードローンは、審査のスピードが速いので、即日融資も可能です。 自動車ローンの返済のため、今日中に振り込まないといけないなど急いでいる場合などに適しています。 ただし、他のカードローンに比べて金利が高いです。 そして、消費者金融を利用すると、その後の住宅ローン審査などで不利になる場合があるので注意が必要です。
以上の内容を表にまとめると以下の通りです。
銀行カードローン | 消費者金融系カードローン | 信販会社系カードローン | |
---|---|---|---|
メリット | 金利が低い 総量規制の対象外 |
審査が早い | クレジットカードの返済状況によって有利になる |
デメリット | 審査が厳しい 審査にやや時間がかかる |
金利が高い 総量規制の対象 |
総量規制の対象 審査がやや厳しい 審査に時間がかかる |
主な カード会社 |
楽天銀行 イオン銀行 |
アイフル アコム SMBCモビット |
三井住友カード ジェーシービー クレディセゾン |
それぞれのカードローンのメリットやデメリットを自分の状況に照らし合わせて有利になるように、賢くカードローンを選びましょう。
自動車を購入する時、多くの方がディーラーからすすめられた自動車ローンを利用されていると思います。 それらは一般的にディーラーローンと呼ばれ、主にメーカー系列のファイナンス会社でローンを組むことになります。 ディーラーローンは、購入した車を担保にしてお金を借りるというのが特徴です。 ディーラーローンを利用すると、審査が早く、手続きも楽であり、大きな金額を借りることができるというメリットがあります。
しかし、ここで注意したいのがローンを払い終えるまで、車の所有者がディーラーや信販会社になってしまうことです。 つまり、車検証の名義が自分にならないということです。 自分が所有者になれないことにより、
というデメリットがあるので注意が必要です。
いかがでしたでしょうか。 今回の記事のポイントは
でした。
車を購入する際には、大きな資金が必要です。 そんな時に便利な自動車ローンですが、月々の支払いが重くのしかかります。 支払いが難しくなった時には、滞納で車が売却されてしまう前に、カードローンを利用してうまく乗り切ることができます。
借りすぎには十分気をつけながら、カードローンを上手に使っていきましょう。